赤ちゃん本舗のレジ横で売る「あるモノ」


トレッキーになるか暗渠マニアとなるか、それが問題だ!

レジのすぐ横といえば、スーパーマーケットや家電量販店の腕の見せ所だ。レジ待ちの時間に「ちょっとついでに」と手を伸ばせるような大きさ、価格、ニーズのある商品を並べると、驚くほど売り上げが伸びたりする。

電池は定番中の定番だし、100円程度のガムなどもよく見かける。オートバックスのレジ横に置かれたガム(眠気防止の苦いもの)などはいうまでもなく、簡易歯ブラシなどは「なるほど!」と思わせる。実は割安でないことも多いのは、商売としてのご愛敬だ。

さて、赤ちゃん用品といえば、赤すぐ(ネットと雑誌)、ベビーザらス(トイザらスに併設)、西松屋と赤ちゃん本舗だろう。先日、イケア新三郷店に出かけたついでに三郷の赤ちゃん本舗にも寄ってみたら、この「レジ横」商品に感心した。

レジに向かったとき、順番待ちでレジ横の品揃えにふっと目をやったところ、ちょっと驚くべきものが置かれていた。行ったことがある人は「ああ、あれね」と思い、行ったことがない人にとってはおそらく想像もつかないものだ。それは、

「ノンアルコール系飲料」

である。

オールフリーや、ノンアルコールタイプのチューハイ風ドリンク)、ノンアルコールのウメッシュなどがレジ脇を埋めていたのだ。

店内は子供服や子供用品で埋め尽くされているだけに、このレジ横だけが親のためのアイテムになっていて、おもしろいと感じるだけでなく「なるほど!」と思った。会計待ちの時間にもう一周しようとしていた相方を呼び寄せてしまったくらいだ。子どものための買い物をたくさんした後のレジ横で、自分のためのささやかな買い物ができる、というのも心憎い演出だ

女性が母乳メインで子育てしようとすれば、アルコール摂取を制限せざるを得ない。ノンアルコール飲料への母親の渇望は当然で、このレジ横戦略は上手いと感服した。うちの相方も母乳メインで子育てをチャレンジしているので(私より酒好きなのに!)、断酒中だ。私は酒がなくても生きていける人なので、大変だなあと思う。

こういうアイデアは思いつけば納得だが、最初に思いついた担当者は本当に偉いと思う。実際に子育てをスタートすると、こういう世界の発見があっておもしろい。子どもをきっかけにして、自分自身の世界が広がる、ということだと思う。

ちなみに、このときもうひとつの発見は、試しに手を取った「オールフリー シトラススパークル」がかなりうまかったこと。今夏限定だそうだが、我が家では2ケース消費した。ほとんど売り切れ状態だがカクヤス等で見かけたらお試しあれ。

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